コーヒーライフを楽しんでほしい
- バレアリックコーヒーロースターの
オーナーロースター(焙煎士)、鈴木徹さん
甘くせつないコーヒーが、ゆったりと豊かな時間をつくる
- 風味、苦味、甘み、酸味、香り、コク、後味・・・
それぞれ違うコーヒー。
自分好みの味を見つけたい
定禅寺通にオープンして1周年。自家焙煎珈琲豆の販売とコーヒーのテイクアウト専門店「バレアリックコーヒーロースター」は、「甘くせつないコーヒー」を提供している。
コーヒーひとすじの半生
- 天気の良い日はコーヒー片手に定禅寺通りを散策してみては
コーヒー党はもちろん、コーヒー党ではない人も、一口すすって「うまい、まずい」がはっきりわかるコーヒーに出会ったことがあるはずだ。「コーヒーは、豆の種類、煎り方、淹れ方、淹れる人によって全く違う味になります」と話すのは、バレアリックコーヒーロースターのオーナーロースター(焙煎士)、鈴木徹さん。
鈴木さんは、十代の頃からコーヒーが好きで、東京のカフェに就職。父親の退職を機に地元・仙台市にUターン、父親のリハビリを手伝いながら、ネルソンコーヒーでコーヒー豆の仕入れ・販売を担当。身辺が落ち着いて「これからは、好きなことで、人に喜ばれる仕事がしたい」と思い、2016年4月、店を開いた。
定禅寺通に面したビルの1階。コーヒーを淹れる正面の窓ガラスの先にケヤキ並木が見える。「定禅寺通は、国分町通を越えた西側は静かで落ち着いた雰囲気。忙しすぎない環境でゆっくり商売をしたい、という気持ちでこの場所を選びました」と穏やかな口調で話す鈴木さん。美味しいコーヒーを淹れるコツは「丁寧に淹れること」。緑を望む素晴らしいロケーション、ゆったりした時の流れ、柔和なオーナーが丁寧に淹れることで「甘くせつないコーヒー」が生まれる。
珈琲豆販売とテイクアウト
バレアリックコーヒーロースターが取り扱うコーヒー豆(シングル、オリジナル)はブラジル、エチオピア、インドネシア、エルサルバドル、ケニアなど国、地域、農園が異なる10種。オリジナルブレンドは「定禅寺ストリートブレンド」を含む2種類。100gが600円~。産地の個性を大事に、苦味と酸味がほどよい、誰でも飲みやすいようにローストしているという。豆は試飲をして選べる。
テイクアウトメニューは5種類で300円~450円。夏場は、水出しのアイスコーヒーも加わる。おすすめの「エチオピア モカ シャキッソ(ナチュラル)」をいただく。標高が高いエチオピアシダモ地方グジ地区シャキッソ村のTadeGG農園で有機栽培された、完熟豆を厳選。雨期を避けた時期に乾燥させ、しっかり選別された、グレード1の最上級の豆。爽やかでフルーティーな風味とモカの甘いフレーバーをあわせもつ逸品だ。
コーヒーがある時間を味わう
コーヒー好きな人はもちろん、コーヒーに詳しくないと訪れる客もいる。「味は好き好き。いろんな店でいろんなコーヒーを飲み比べて、豊かなコーヒーライフを過ごしてほしい。当店もそのひとつに加えてくれたら嬉しい」と鈴木さんは話す。
やる気を出したいとき、眠気を覚ましたいとき、仕事のひと区切りに、リラックスしたいとき、気持ちを切り替えたいときに飲むコーヒー。自分で丁寧に淹れる時間も楽しい。テイクアウトしたコーヒーを、店頭の椅子やすぐそばの西公園、定禅寺通のグリーンベルトのベンチでひと休みしながら飲むのもいい。コーヒーを味わうというより、ゆったりした時間を味わうための1杯を教えてくれる店だ。
[DATA]
バレアリックコーヒーロースター
仙台市青葉区立町23-11 高速ビル1F Tel.090-3590-1472
■営業時間
10:30~18:00
■休業日
火曜